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詩・散文などの埋葬地です。時々行楽の記録もうろうろ・・

2014-06-15 Sun 15:02
『進撃の巨人』13巻 嘘予告 「J-POP地獄編」によせて
『進撃の巨人』13巻を読みました。
個人的にはこれまでの巻の中でトップ3に入る読み応えでした。
今まで見えていなかった色々な謎の断片がガンガン明らかになってきたり、情勢が畳み掛けるようにに動き始めた感がします。
巨人vs人間はもちろん読んでいてヒートアップするシーンですが、13巻を通して見られたような、人間同士の勢力の攻防も、表面上静かながら、非常に手に汗握る展開でとても好きです。

そして『進撃の巨人』の巻末にある、あの「嘘予告」も私は大好物なのですが、13巻の「J-POP地獄編」はヤバかった… アレ分かる…何か上手く言えないけど分かる…

そんな「あるある感」に大変な爆笑感銘を受けて、思わず書き上がった詩が以下の物です。
あのノリに私もうまくノリたい、そんな一心でざざっと一筆。

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『夢は叶うよ』

夢は いつかは叶うよ
辛抱強く しぶとく追い続けていれば
いつか、いくつかはね

夢という言葉に
斜(ハス)になってしまわずにいられればね

たった一つの あるいはささやかないくつもの夢を
追うことに疲れずにいられればね

いつか夢が叶うのが夢だ なんて
馬鹿みたいなこと ずうっと信じていられるならね

歳月とにらめっこし 自分と罵り合って
それでもへし折られずにい続けられたなら

芽吹くものはある
何かが
いくつかは
いつか

しかし
必ず
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2014-06-05 Thu 13:32
京都府立植物園へ行った時のこと
5月末某日、京都府立植物園へ行ってきました。
お目当てはバラ園! あと、前回来園時に入りそびれていた温室です。
温室の方が園全体よりもやや閉まる時間が早いので、先に温室、次にバラ園という順番で行くことに。

しかし、まさかどちらが主目的だったか分からなくなるほどの凄さがあの温室に秘められているとは、その時の私には思いもよりませんでした・・・

☆★植物園で受けた衝撃ランキング ベスト5★☆

<第5位> 温室近くの巨大植物
542.jpg

正面口入ってすぐ目に飛び込んできた、凄まじく巨大な物体!
木…なのかなこれ。高さは私の身長の2.5倍くらいあったでしょうか…
名前は「エキウム・ウィルドプレッティ」。赤い部分は葉かと思いきや、全て小さな花である様子。
開花時期がちょうどバラと被っているため、今回運よく見ることができました。

<第4位> おばあちゃん達の会話
温室内には、水生植物を展示している水槽コーナーがありました。
水槽の中には、小魚もいたり、タニシもいたり。
そこでのおばあちゃん達の会話。

おばあちゃんA「昔はタニシとかもよう食べてたもんやけどなあ」
おばあちゃんB「そうやなあ。最近は全然やなあ」


食べてたんすか!!!
しかし、戦中・戦後を生きてきたであろう世代の方々には、昔は大事な食料だったんだろう。
でも展示水槽に貼りついてるタニシ見て思い出さなくても良いんすよ!
それにすぐ傍で、ナメクジ類とかのヌメヌメしたヤツが苦手なひ弱世代が一人「うっ」ってなってるんで…

<第3位> バナナと少年の一言
これも温室内での出来事。
温室には様々なゾーンがありましたが、その中の熱帯ゾーンだったか果実ゾーンだったか、バナナの木が何本かありました。
570.jpg
バナナは身近な果物ですが、熟する前の青々とした実と、それが実っている様子は初めて見たので、感慨深かったです。
そんな時、近くで同じバナナの実を見ていた少年が一言、

バナナがあるなら、サルがいるはずやで!!」

その発想はなかったわ!!!
わんぱくでも良い。たくましく育ってほしい。

<第2位> 圧倒的バラ園
さすが噂のバラ園。本当に圧巻の光景でした。
654.jpg   656.jpg
かなりの広さと、その品種の豊富さ・美しさに、歩いても歩いても見尽くせない気がしました。

<第1位> 温室にいたあいつ
あいつ、の名前。
604.jpg
「アアソウカイ」
写真の説明文をよくよく見てもらえると、ちゃんとした由来や納得の漢字表記が分かると思います。
でも命名した御方、絶対ちょっと遊び心ありましたよね???
お陰様で吹き出すのをこらえるのに必死でしたよ!何せボッチ散策でしたからね!

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以上、植物園内での衝撃ランキングでした。
しかしやっぱり総合的に見て、格別感銘を受けたのは、バラ園と温室全体だったと思います。
特に温室はもう半端じゃないサイズの植物が満載で、その大きさや、(種類によりますが)刺々しさ、幹や枝の太さ、葉の硬さや肉厚さ…そういう、何か動物類をも圧倒する「生きだくましさ」のようなものに、植物に対する畏敬の念を抱かずにはいられませんでした。

今度は秋の紅葉シーズンに訪れてみたいですね!
今回とはまた違う見どころが楽しめることを今から期待しております(`・ω・´)
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2014-06-05 Thu 13:13
初夏の青い詩キャンペーン⑤
『航行の前夜』

決断は
海が黒いうちにするべきだ

夜気に凍えて
血が動きを鈍くしている間に
かもめの騒々しい羽ばたきが
姦しい姑のように
私の黙考を妨げる前に

星は出ているか
青白いあの一つ星は
どうか余計なものまで照らしてくれるな
ただ過日の無邪気な思い出にだけ
一筋の道をくれれば良い
時に疲れて引き返す私が
波にもまれて迷わぬように

行く先よ暗くあれ
見るべきものしか見えぬよう
目を開けても閉じても
どこにも今見えないものは
もはや追うべきでないと
私が覚悟するよう

出航
もう誰をも待たない

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大学時代の習作です。
「詩らしい詩」を書きたいという思いで体裁を整えた記憶がありますが、
少しは詩っぽくなってきているのかな?

以上、「初夏の青い詩~拙作も墓地の賑わい~」キャンペーン、これにて終了となります!
また何かキャンペーンと称して、昔の作品をざくざく載せることがあるかもしれませんが、今後は原則として最近作ったもの・リアルタイムで作った作品等を掲載していく予定です。
(あとは、討ち死にしたもの達を…)

見てくださった方、ありがとうございました!(^0^)/
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2014-05-26 Mon 20:01
初夏の青い詩キャンペーン ④
『無題』

わたしはわたしが大きくなったことをかなしむつもりはないが
どうしてわたしはあのころのやわらかいりんかくをなくしてしまったのかと
むしょうにかなしくなることがある
わたしが大きくなることはさいわいなことにとてもかんたんであったが
わたしがあのころのやわらかさをとりもどすことはおそろしくむつかしい
わたしはわたしのとがったあごさきをおっかなびっくりなでながら
ふれるゆびさきにやさしさのかんじえぬことをなげきながらもあきらめるのである
まことにせつないことだ

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記憶が確かであれば、これも大学時代に書きちらした物です。
キャンペーン①番の詩と見比べてみるとなかなか面白い。
・「幼さを懐かしむ印象を出したい」とかいう意図を込めて書いたであろうことを考慮しても、文章力が退化しているように見えてならない。
・子供時代「はよ大人になりたい」⇔成人後:「なんでこうなってしもたん」 
  ⇒結局どうしたいんや
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2014-05-26 Mon 19:24
初夏の青い詩キャンペーン ③
『無題』

葉が緑色であるとは限らないのと同様に、彼らもまた紫色であるとは限らず、
彼女が茶色であるとは限らず、私も白であるとは限らない
どれが当たりか判然とせず、どれかが当たりであるという保証もない中、
僕らはとにかく身の周りのもの全てに光を当てて見たがるのだ、まるで光が無ければ見ることなど出来ないと言うように
(当然だ僕らの目はとても不自由だから)
だから空色のものに土の匂いをかいだ時、僕らは戸惑いのあまり一歩後退る。
後退ったその足で、昇り終えた階段を踏み外すのだ。

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大学在学時に書いた物です。やはりというか大二病の気配がしますね。
この頃、趣味の書き物での一人称は「僕」がマイブームでした。
しかしながら、この詩の中だけでも一人称が安定していない模様…
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