詩・散文などの埋葬地です。時々行楽の記録もうろうろ・・

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2010-08-26 Thu 23:07
日々に犠牲する
 どうせという言葉を飼うくらいならと、代わりに蜥蜴を捕まえてある。水槽に草むらごと切り取って、蜥蜴の尾は依然健在である。水を一日に一度、霧吹きで与える。えさは空気を与える。ものぐさな私はその両方をいつもため息一つで済ませる。
 時折ずさんな世話を反省して、ちり紙など差し入れてみるが、蜥蜴は邪魔そうに避けて歩くばかりでしかるべき使い方を一向にしない。それを気の毒がるのが私は好きだ、ああまるで笑うことを知らない難民の子のやうだ、と言って。そう言ってちり紙を水槽から掬い上げる。ちり紙を、うすら寒い涙芝居の小道具になすのだ。
 痛んだ魂を慰めるように蜥蜴が花のつぼみを舐める。心電図つきの私は水槽の壁越しに子細漏らさずそれを観察する。露草の葉の上を幼い雫がすべり、その行方が占う明日の我々の足並み。雨よ降れかし、火の如く。
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