2014-07-09 Wed 21:18
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まず澄んだ水を一杯
それから好きな寝具に身を横たえ 好きな厚みの寝具を被る もちろん 清潔な気に入りの寝巻で 明かりは 付いていても消えていても構わないが 今日の扉は ぱっきりと閉じておく 開けるのは また今度で良いのだ 眠りの世界は それ自体として尊ぶべきものだから あとは緩やかに想像するだけだ 何でもいい 好きな風景 物 香り 人物 思い出 一からの空想でも 全く構わない 私の場合 昔は 花盛りの晴れた庭園へよく訪れていた 遠くに冠雪の山脈を見はるかす 現実にはない場所だ 花々の生垣に埋もれ秘された休息所だった 近頃の私は 水に浮かんでいることが多い 許された暗さと ぼんやりとした光の中で ただ波に揺られて浮遊する そこは沈むのにも十分な深さで たぶん 海なのかもしれない 浮かぶのみならず 時折ゆっくり沈んでみることもある 脅かすものは何もない 全ては私の想うがままだ 同じく誰もが 各々の場合で良い 大切なのは 扉の開閉 鍵は 自由 そうして散漫と想像していれば あとは奥間の眠りの世界へ 気付かぬうちに導かれている 幸せな空白へようこそ いってらっしゃい いってきます おやすみなさい スポンサーサイト
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